がんばりすぎなあなたへ──「許し」と「肯定」と、むちむち柔らかお姉ちゃんの甘味たっぷりな「癒し」を(ダンケルクのアフタヌーンシロップ)
前書き
(クリックで作品ページに飛べます)
アフタヌーンシロップというタイトル、
余りにも天才すぎません??
お菓子作りが趣味の甘々お姉ちゃんをここまで端的に、上品かつ優雅で、ほんのり官能的な響きを持たせるワードチョイス
どうして先に俺が思い浮かばなかったんだぐや゛じい゛よおおおおおおお……
と、物書きとしての嫉妬はさておき。
アズールレーンASMR第一弾のトリを飾ったのは、包容力に満ちた筆頭お姉ちゃん・我らがダンケルク!!
びそくアニメの5話で余りにも自然に抜け駆けをかましていたのが懐かしい……
当然期待されるのが「甘やかしモノ」な訳ですが……いやはや、非常に完成度の高い作品でした。
1作目の綾波では、まだ恋を知らない少女の純粋な好意と、心温まる添い寝を。
2作目のヒッパーでは、ゼロ年代ツンデレのお約束を踏襲しつつ、素直になれない彼女とアオハルチックなイチャつきを。
どちらも匂いを筆頭にYostarらしい性癖も詰め込まれた作品でした。
そしてこのダンケルクは、
頑張り過ぎなあなたに「許し」と「肯定」を与えてくれる、甘々たっぷりな癒し作品といえるでしょう。
”甘やかし”モノに必要な4つの柱とは
相互フォロワーのつよつよ甘やかし純愛物書き曰く、甘やかしには4つの柱があるのだと。
それが、
「受容」「肯定」「許し」「癒し」
まさに目から鱗。
甘やかされる男には、甘やかされるに足りる努力、あるいは曇らせが必要で、頑張ったことへの労わりこそが没入感を生むのだと。
昨今では「一方的な依存」「全肯定」というジャンルが流行り、それはそれで一定の需要があるのですが、この根本的な方向性の違いはとても参考になりますね……。
話を戻すと、ダンケルクのASMRには上に挙げた4つの柱が全部そろってます。
トラック1の短い導入の中で、指揮官が空腹すら忘れるほど働きづめであったり、トラック2の膝枕では体重を預けすぎてはいけないと頭を浮かせようとしたり等、「頑張り過ぎる余り、甘えることに抵抗がある」描写があります。
ダンケルクはそんな指揮官の頑張りを「肯定」し、甘えたい一面を見せてくれる方が支えやすいと「許し」を与え、素直になり始めた指揮官を「受け入れ」て、様々な趣向で「癒し」てくれるのです。
シチュエーションの中に織り込まれた、ダンケルクの掘り下げもお見事。
浜辺で耳かきをしながら「クリームたっぷりの甘いモンブラン」の話をする。
綾波やヒッパーの時のように直接的な身体の匂いではなく、甘々お姉ちゃんのイメージを崩さない表現の置き換え。Yostar、そんなことも出来るのか(驚愕)
グッと来たのはその後、ダンケルクはどうしてお菓子作りが好きなのか? という踏み込んだ描写があったことですね。
本当にサラっとお出しされたのですが、彼女らしい優しい”願い”に満ちていて、本当に良かった。ダンケルクの根幹部分に触れられたことが嬉しい……嬉しい……。
なんだぁこのスケベなセリフと抱き枕はァ!!!
しかし我々は忘れてはならない────ダンケルクは確かに甘々お姉ちゃんだが、
しれっとデートの抜け駆けをかますぐらい調子の良い一面もあることを。
阿゛。
阿♡
夜のイチャイチャ用のマイクロビキニを公式搭載している女、弱い訳がなかった
デートに心が浮き立って積極的なアプローチをしちゃうお茶目な一面も可愛いし、何より指揮官を甘やかしたり癒したりすることでダンケルク自身も満たされてると分かるのが良いですね(無理矢理舵を戻す)
総じて甘やかしモノとしてのクオリティーが高い良作でした。
これで第一弾シリーズは完結となりますが、この売上なら第二弾も間違いないと思うので、Yostar頑張って欲しい……
*DLsiteのほうも無事掲載されました これで第一弾はコンプリートや~~~